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法定金利をはるかに超えた高金利で貸し付け、貸した金を暴力的に取り立てるヤミ金融の被害が目立ってきている。

 

 ヤミ金融にからむ摘発は、ここ数年増え続け、昨年一年間に全国で二百三十八件を数えた。被害者は、検挙された業者の契約者だけでも十二万人に上り、実際には優に百万人を超えるといわれる。

 

 自己破産件数の急増につながり、自殺者や家出人の増加、凶悪犯罪を引き起こす大きな原因ともなっている。

 

 被害の多くは多重債務者など、不況下の弱者を集中的に狙うやり方だ。

 

 ヤミ金融業者は、多重債務者のリストを基に年利数千%の違法な高金利で貸し付ける。元本を返済できなくても、一定期間の返済で膨大な利益が手に入ることを見越しているのだ。業者同士が債務者リストを融通し合い、一方が貸して返済が滞るとみるや、もう一方の業者が返済用の金を高利で貸し付け、取り立てるといったことも行っている。

 

 被害者とはいえ、高金利を承知で借りる利用者に大きな責任があるのは当然だ。だが、借り手の弱い立場につけ込み、詐欺同然の甘言で貸し付け、脅迫的、暴力的に取り立てる共通の手口は、もはや金融とは呼べず犯罪そのものだといえる。

 

 今年一月、警視庁などが検挙した指定暴力団山口組系組長の捜査で、暴力団が組織的に関与した実態も明らかになった。新たな資金源として触手を伸ばしていることがうかがえる。

 

 そうした中、全国の警察が悪質金融事犯特捜本部を設置し、被害申告を待たずにヤミ金融の取り締まりに乗り出したことは大きな前進といえよう。

 

 今国会では、与野党が貸金業規制法の改正案を議員提案する動きが急だ。違法な貸し付け自体「無効」とする案も出ている。借り手責任の問題があり、一本化にはなお曲折が予想されるが、悪質業者の排除を最優先とするには、それくらいの規制強化は視野に入れて考えるべきではないか。

 

 ヤミ金融の被害者の多くは、消費者金融や無担保ローンの返済に困った末にヤミ金融に頼っている。兵庫県内の司法書士らが先月開いた「ヤミ金融一一〇番」でも、そうした実態が裏付けられた。被害者の無知や油断がヤミ金融へ向かわせている。

 

 消費者金融やローン広告があふれ、金の貸し借りが、当たり前のような風潮にこそ根本問題があるといえよう。法規制の一方で、業界の過剰融資の自粛を求める動きも強める必要はないか。 

『神戸新聞より』

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